ツガノガク,谷川流,いとうのいぢ『涼宮ハルヒの憂鬱』

発売されてたので購入。手短に感想を。あらすじ省略。
アニメ化もされ人気急上昇中の涼宮ハルヒの憂鬱。遂にコミックに。
レビログさんや表紙だけ見れば好感触なのですが、蓋を開けてみれば少々肩透かしを喰らった気分。原作を主として見たら賛否両論は出ると思う展開でした。
簡略に申せば原作に忠実でない点ですが、度々ストーリー展開の順序が違っていたりそんなとこ。キョンのツッコミやだらだらした内心の表現が異常に少ないのは、少しいただけなかったり。これがこの作品の醍醐味の一つなのだが、やはり漫画では無理があるのか。
また、作者の画力について。失礼な話になるが、黒歴史*1よりかは遥かにマシ。漫画としては良い方なんじゃないかと。だがやはり、原作や灼眼のシャナ 1 (電撃コミックス)の出来の良さと比べてしまい、非難せざるを得ないのですが。ハルヒやヒロインだけに妙に力が入っており、キョンなどサブキャラ扱いのキャラたちは手抜きしているようにも見えたり。
中盤以降に入るころには長門さんに喰われてたり、ハルヒハルヒで浮きすぎてるし、力の入れ具合が極端過ぎるなと一言。
ストーリーの進行度に関しては早すぎだと思うのは私だけだろうか。SOS団発足までの過程が少し物足りなかったり、端折っている部分も多少見受けられますし。
総合的に。100点満点中、60点。なんかジャケ買いを誘われ購入してしまう例が多そう。
アニメ公式
http://www.haruhi.tv/
いとうのいぢさんのHP
http://www.fujitsubo-machine.jp/~benja/

*1:涼宮ハルヒの憂鬱 (1) (角川コミックス・エース)。人気なさすぎて世の中から抹殺された幻の漫画。ツガノガク氏によってリメイクされた。