林トモアキ『お・り・が・み 光の徒』
読了。とりあえず感想。
- 作者: 林トモアキ,2C=がろあ〜
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/02/28
- メディア: 文庫
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魔王・鈴蘭VS光の使徒たち
国立展示場を乗っ取った魔人率いるテログループ。
突入した警視庁特殊捜査班と機動隊は全滅。
運悪く展示場にいた神殿協会のクラリカは勇者・翔希とともに人質救出に向かうが、頼みの綱の関東機関は魔人の急襲によって壊滅に追い込まれる。
沙穂が殺され、貴瀬も捕縛された。
その絶望的な状況の中で翔希は、信じられない言葉を耳にする。
「事件の背後にいるのは、魔王・名護屋河鈴蘭…」
もはや誰も止められない魔王への道、佳境へ。
遂に6作目ですよ。ここまで続くとは思いもしませんでした。
クラリカが表紙を飾ってますよ。なんか見栄えがいいです。
物語は佳境に入り、次巻でラストのようです。
その内容に関してですが、4巻までのハイテンションは含まれず、5巻同様終始シリアスな雰囲気でストーリー展開していきます。
お得意のフォント弄りにも切れがなく、以前のような騒ぎ様は見られませんし。
あとは特筆することもないので、ざっと気になった点をば。
・主人公である鈴蘭の見せ場が少ない。
・この作品特有の挿絵の入れ方がイラストを台無しにしてる。
・主の奇跡起こりすぎ。または都合良い展開に転がりやすい。
・フォント弄りに勢いが見られない。
・この作品ならではのハイテンションが見られず、終始暗黒。
・人、いっぱい死にます。
・沙穂―――――ッ!
・翔希、おまえ今Lv.いくつだよ、っていう尋常でない強さ。
・スライムー、スライムー。
・ペンギンは黙ってなさい。
点数付けします。100点満点中、75点です。
この暗黒ムードに賛否両論あると思いますが、今作の雰囲気は私好み。
まぁ、それなりの伏線も含まれていましたし、前巻よりは幾分かマシ。
クラリカやサブキャラの見せ場もありましたし。
最終巻である次巻に期待。