上野遊『彼女は帰星子女〈2〉』

tknsn2006-03-29

彼女は帰星子女〈2〉 (電撃文庫)

彼女は帰星子女〈2〉 (電撃文庫)

とりあえず読了。感想。
地球系宇宙人・福山絹、初めての“雨漏り”に、うろたえる。
人類に接触してきた異星種族「トリオン」の宇宙船団から、友好のため芹沢家にやってきた、地球とトリオンのハーフの美少女・絹。彼女は芹沢家の長男・望と衝突をくり返しながら、家族の一員として暮らし始めていた。
だがいつまで経っても彼女を“異星からのお客様”あつかいする近隣住民たちに、絹は次第に苛立ち募らせてゆく。
一方、望を巡って絹にライバル心を燃やす同級生・穂高は、望との距離を一気に詰めるべく、計画を練っていた。
そんなある日、掛橋市を記録的豪雨が襲う。宇宙船育ちの絹にとって、それは全く未知の“天災”だった……。

ごめん、どう見ても穂高が嫌な娘にしか見えない。
終始暗黒雰囲気で読んでて楽しくない。主人公の行動パターンや生活へのこだわりが共感できるものではなく、たるい感じ。
ハッピーエンドにしたいのは判るが、成行きに任せた感じが否めない。在り来たり。
このシリーズのテーマは人外との共同生活と家族についてなんだろうが、1巻の時点で解決したも同然なのだから無理やり繋げなくてもな。
総合的に見て、未だに文章が幼い感じがしてならない。
点数付け。100点満点中、40点程。
あーなんか愚痴ってばっかだな。