ゾディアックゲーム 1 (BLADE COMICS) 著者:真じろう

ゾディアックゲーム 1 (BLADE COMICS)

ゾディアックゲーム 1 (BLADE COMICS)

「地獄と現実のはざまを、生き抜く意思はあるか!?」


 ルール:30日間生き延びろ!
 平凡な日常の中、突如勃発した銃乱射事件。
 巻き込まれ犠牲となった高校生・小岩英の前に現れた
 ゾディアックのリーブラと名乗る天使の如き少女は、
 生を再び取り戻す為の儀式に参加するよう告げる。
 だがそれは、死より過酷な現実の幕開けだった…!

 惨劇に巻き込まれた少年が1冊の本と1体のゾディアックを手にした時、
 恐るべき儀式の幕が上がる!
 驚異の新鋭・真じろうが描く、超絶サスペンスファンタジー第1巻!


怖いもの見たさというか地雷覚悟で購入したこの漫画。中々どうして面白いではないですか。
作画に関しては著者の言う通り不安定且つ雑な感じが否めませんが、連載を重ねる毎に解消されていくでしょう。まあ今の絵柄でも全然いけますが。
ストーリーについては、そこかしこで囁かれているようにFateに酷似した内容となっております。曰く、マスターとなる登場人物に加え、ゾディアックなるサーヴァントを伴い"生きるためのゲーム"に参加するということ。まあ一見した所、どうみてもFateじゃん? としか見れないのが残念ではありますが、各所各所オリジナリティー要素が生かされているので、それはそれでFateみたいな素晴らしい展開をもう一度楽しめるんじゃないか、と考えております。

んで、ここからがネタバレと考察と雑感。
とりあえず外堀から。ゾディアック、即ち十二宮のことを示し、星座は基本的十二座しかない。それでもってマスターも十二人しかいないであろうことは周知のことでしょう。現時点で一人のプレイヤーが死亡しているので残り十一人、このペースで進行すれば中編辺りで終了でしょうね。
一巻の時点で明らかとなっているゾディアックがサジタリウス(射手座)、リーブラ(天秤座)、カプリコーン(山羊座)、パイシーズ(魚座)、アリエス牡羊座)、ジェミニ(双子座)の六座。んで死亡したと思われる(主替えしたかは不明)ゾディアックを含め七座。初っ端から大盤振る舞いですね。
で、比較対象のFateと照らし合わせれば、残念なことに伏線も何かと解決していきます(主替えとか)。まず、プレイヤーが欲するのは生きる権利。では、ゾディアック達は何故にゲームに参加するのか? 聖杯みたいなギミックがあるとすれば、やはりオリンピア辺りが妥当でしょうか、十二宮ですし。
そしてそのオリンピアと言えば、天界と魔界でしょう。二頁しか出番がなかったプレイヤーを殺したのは、ゲームの追加コンテンツかそのどちらかに属する者の犯行と考えられます。もしくは"前回"のゲーム参加者でしょうね(これ重要)。ギルガメッシュみたいな反則キャラが出てきそうでマジ怖いw

まあ何はともあれ次巻に期待です。